- こんにちは。お久しぶりです。みづきアンケートは送った記憶があるのですが・・・ちょっと不安。あの中にもあった「単行本未収録作品の単行本化」、私としては大歓迎なのです。
先日も(他の読者の)みなさんとお話していたのですが、平中さんの本は、何年経ってもいつ読んでもいつもいつも新しいのです。それは、読んでいる時の私の状況がその時々によって違うのだからかもしれません。でも、思うことはいつも同じのような気がします。切ない感情があって、そしてなんだか妙に安心します。
私は最近までかなり深刻に長期的なブルーモードだったのですが、もうそんな時は大変。いろいろ複雑に考えるし、悪いほうにしか考えてないし、全然前向きになんてなれなくて、悪い想像で悩んでばかり。一人でぽろぽろ泣いてばかり。でも、やっぱり今回も平中さんに助けていただいた気がします。ブルーモードになっていることに飽きてきた頃、何気に“それでも君を好きになる”を手に仕事に向かいました。その日は電車で移動があることがわかっていたので。うーん、やっぱりほんわかしみじみして、何だかほっとするのです。
ごちゃごちゃいろいろ考えてうろうろしてしまうけれど、平中さんの本はいつも初心?に戻れます。
まだ起こってもいない事を想像してうだうだ悩むより、今あること一つ一つちゃんと向き合って解決しようとすごく思えるのです。
そう思うと、平中さんには初めて出会った中学生の時からずぅぅぅーっとお世話になりっぱなし。たぶんきっと、これからもお世話になることと思います。もちろん、それぞれのお話でそれぞれの思いがあるんですけど、(例えば単純にあの場面でのあそこは楽しかった、ここは悲しかった、っていう感想文的な感じで。)それ以外に、そういうのと同時に明日からやっぱり私もう大丈夫かも!という静かな強さをいつも感じさせてもらっています。
もちろん、妙に勉強させてもらってもいるんです。“あ、こういう時男の子の頭のなかってこうなってるのねん?”とか、“これは女の私にはわからない感情だわっ”、“こういう振る舞いが出来る女の人って素的だな”、“このセリフ、盗んじゃおうかしらん?”等等・・・・
どうぞ、これからも恋する私たちの力になって下さいませ。
by Miss はしづめ まさみ, our Club Member(Favorite doll:みづき from『僕とみづきとせつない宇宙』)
『はしづめさん、いつもありがとうございます!このメッセージ、たいへん参考になりました( :
他にも単行本未収録作品の集成について熱心なご意見を下さったみなさん、ありがとうございます。具体的にいま、こちらのページでは少し取り上げにくいのですが、「みづき」以降いただいたそんなメッセージを読んでいて、僕としても、「なるほどなぁ」とたいへん思うところがありましたので、いまは、そういうものもひとつ、なんとか実現できれば。。。と思っています! 』(2002.2.14)
- はじめまして、この季節になると夏まで待てない!とゆう気分になり、必ず平中さんの小説を読み返します。そして涼しい風が心に感じられ、とてもしあわせに包まれます。
私が平中さんの小説を始めて読んだのは、高校生の時です。それ以来毎回楽しみに、読ませて頂いています。私の恋とこれらの本は、きっても切れないステキな関係です。一冊、一冊平中さんの小説の恋と、自分の恋とを重ね合わせて読んできました。
自分の高校生の時はかわいい恋のバイブルとして、お友達と読んだのが懐かしい思い出です。小説の主人公の男の子が私の好みのタイプで、友達と平中さんもこういう人なのかしら?等とたーくさんお話しました。当時の実際のボーイフレンドも似た感じの人達が多かったと思います。
作品を読み終わるといつも、これからもずーっと平中さんのファンでいるんだぁ。と思います。又素敵な作品を届けてくださいね。楽しみにしています。 以 上 *2001 5.15*
Mrs.森本友子(Favorite doll:不機嫌な彼女 from『麗しのUS』)
- こんにちは。久しぶりでもないのですが、今回はとってもうれしい出来事があったので、ご報告させてください。それは、一昨日の大雪の日の午後のこと。しんしんと降りしきる雪に閉じ込められてしまった私は、ふと納戸の整理を思い立ちました。そこで、見つけたもの! なんだと思いますか? 84年から92年お正月号までの雑誌、オリーブ。手にした一冊は90年のものでした。捨てるつもりでいたのに捨てきれず、いまだに仕舞いこんであったこの雑誌の中に、あの「ゴー・ゴー・ガールズ」の連載を見出した私は、思わず「うっそぉ!」と少女のように叫んでしまったのです。誰にでもありますよね。片付けようと思ったはずの手紙や本を、つい読みふけってしまって、時間を忘れてしまう時が。まさに、それでした。
連載ページを次々に広げて、私は感動のため息。だって、何ともチャーミングな仲世さんのイラストが毎回、平中さんの物語と同時進行なんですから。こんなゴージャスな連載ってあるかしら。それから、そのページを惜しげも無く切り取り、ファイリング。真冬のしかも大雪(結局90センチの記録的な積雪)の午後に、とびっきり楽しい夏の物語を読む。これは、充分に暖まった部屋で、極上のバニラアイスクリームを食べる感覚に似ていました。とろけるほどに美味しい! 残念ながら、連載43で、私の蔵書は終っていましたが、それでもしあわせでした。単行本も文庫も持っているのに、子供が屋根裏部屋で宝物を発見したみたいに、私は今もはしゃいでいます。平中さんは、あの時のオリーブを持っていらっしゃいますか? あらためて思ったのですが、平中さんの物語は、本当に絵と一緒にあると、文章がますます活き活きしますね。活字が踊り出すっていうか、つまり画面が動きだすのです。もちろん、絵がなくてもちゃんと場面が浮かんできます。でも、仲世さんのイラストとの相性は抜群でした。
こんな宝物を、今の今まで忘れていたなんて!*2001 1.29*
by Mrs. SACHIKO SHIRAKURA, our Club Member
- はじめまして。今、とても緊張しています。私は平中さんより少しだけ年下で、当時私が愛読していた「オリーブ」に「She's Rain」が確か新刊で紹介されていたときからですので・・・ほぼ、平中さんがデビューされた直後からの熱心なファンだと自認しています。もちろん、御作品は全てハードカヴァーで持っていますし、この10数年間、たびたび読み返しています。
言い古されたことかもしれませんが、平中さんの作品には、独特の透明感というか、空気の流れや匂いが感じられて、私はそれにずっと魅了されてきました。最初は私が生まれ育った神戸を舞台にした小説だというので読み始めたのですが(私の実家は「4月の海辺へ、ペニィ・ローファー」の舞台となった場所のそばです)、いつのまにか「神戸」はどうでもよくなって、ひたすら平中さんの文章や作品世界に触れたくて、新刊が出るのをいつも気長に、でも熱心に待ちつづけています。もちろん待っている間も、以前の作品を何度も読み返していますが。
昔、平中さんがKISS−FMでDJをされていた番組も、楽しみに聴かせて頂いていました。「麗しのUS」が出た頃でしたよね。たいてい彼(今の夫です)の車の中で・・・そのラジオがきっかけで、彼も平中さんに興味を持ったので、それからは一緒に応援させて頂いてます。彼は夙川の人なので、いろいろ私以上に面白く読めたようです。
私達は震災の半年前に結婚し、すぐに彼の転勤が決まって、ニューヨークに来ました。もう5年以上になります。震災で夙川の彼の実家は全壊し、義母が亡くなり、その1年後に私の母も亡くなりました。神戸を遠く離れて生活している私達には、1年にいちど帰る神戸は、もう別の街のように思えるときもありますが、でもやっぱり大切な故郷です。この5年間に出た平中さんの御本は、いつも父に送ってもらっています。「ゴー・ゴー・ガールズ」のまえがきは読んだとたんに涙があふれて、どうしようもありませんでした。
ニューヨークに来てからは、平中さんのエッセイに書かれていた場所(ニューオーリンズ、フロリダ、バハマなど)も訪れることができて、とても嬉しかったです。残念ながらハワイは未経験ですが・・・いつか必ず行くつもりです。彼も私もオペラが大好きなので、メトロポリタンには1シーズンに3,4回は行きます。そのたびに平中さんがいらしてないかなあ、などと考えてしまいます。あそこでお会いするなんて、どう考えても不可能なんですけどね。
私にはもうすぐ2歳になる娘がいます。彼女が大きくなったら、ぜひ一緒に平中さんの作品を読みたいと思っています(これは、確か「ギンガム・チェック」の中で、理想としておっしゃってましたね。でも、本当にそう思います)。今度のクリスマスには「サムデイ・アット・クリスマスタイム」をもっともっと読み聞かせたいです。
新しいミレニアムも、お体をくれぐれも大切になさって、素的な作品をひとつひとつ、じっくり書き上げていってください。ファンとしては、もちろんもっとたびたび新刊を手にしたいところですが、平中さんの作品はどれも本当に待ちがいがあるので、どうぞこれからも打率10割の作品を熟成なさいますよう、楽しみにお待ちしています。それでは、失礼いたします。
ニューヨークより、平中さんのご健康とご多幸をお祈りしつつ。
追伸:私のいちばん好きな平中作品は「麗しのUS」です。
Mrs. JUNKO T.(Favorite doll: 彼女from『8年ぶりのピクニック』〜『それでも君を好きになる』収録)
- 平中さん、こんにちは。メールを差し上げるのはなんだか久し振りのような気がします。
ところで、新作についてですが・・・。ティーンのお話、とっても楽しみです!
「ティーン」っていつの時代のティーンなんでしょう?80年代?90年代?などといろいろ想像しているのですが、いずれにしても、平中さんの小説は同じ目の高さで時代を楽しむことができるというのが私にとってはものすごく魅力的です。久し振りに「ティーンをふりかえる」ことができそうでとても素的だなと思うのです。・・・なんだかうまく言えないですが。
「BLUE」を読んだときは、ハワイを味わいたくてプールに持っていって読んだのですが、今度は、私のティーンの頃を思い出せるような場所、高校のそばの桜の咲いた公園で読んでみようかな?などとわくわくしてしまいました。普段本を読むときは、そんなこと気にしないのに不思議です。
そんなわけで新刊の案内、首をながーーくして待っております。
Miss Yuka Tsuganezawa(Favorite doll:ヴィヴ from『アイム・イン・ブルー』)
『なるほど、桜の下ですか。いいですね。
このメッセージを読んでふと考えたのですが、たとえば「She's Rain」の最後が、夏休みの始まる終業式のあとではなく、桜の散る4月の校門の前で終わっていたらどうだっただでしょうね?…
それも素的なような気もしますし、それでは悲しすぎるような気もします( ;
こんどの小説も例によって(笑)夏の終わりで終わるのですが、でもいつか、桜の舞散る場面で終わるような小説も書いてみたいなぁ、と思いました。長篇は無理でも、短篇ならかけるかな?? どうもありがとう!』
『このYukaさんのメッセージがとても印象に残ったので、夏の終わりで終わるこんどの新作の最後に、「桜の舞散る、ある春の日」という一文を入れようと思いました(!)
でも結局、文章の関係で、どうしてもそう書くことができなくて、ただたんに、「ある春の日」と書きました。
そういうわけで、Yukaさんは――そしてこの僕のコメントをご覧になったみなさんは、新作「みづき」の一等最後に出てくる「ある春の日…」という言葉ではじまる文章を読んだとき、ぜひ頭のなかで桜が舞散っているところを想像してみて下さい! ヘンなお願いだけど、よろしくお願いしますね( ; 』(2000.10.27)
- 先々週、My birthdayを過ごしに神戸に行ってきました。夙川を下って散歩がてら西宮浜まで行ってのんびりしたり、念願のハーバーランドの観覧車に乗ったり(恥ずかしくて今まで乗れなかったのですが…)してきました。
今回の旅のお供は『それでも君を好きになる』(文庫本)でした。誕生日を機に今一度、‘今の自分’をじっくり見つめなおしてこようというのが今回の旅行の目的のひとつだったので『8年ぶりのピクニック』の文中で
「何かひとつ橋渡しをしてくれるものがあれば。そうすればすべてがきれいに噛み合って、万事OKになるはずなんだ。」
という所は、今の私の気持ちそのものといった感じでした。
そして主人公が彼女を自分の‘ミッシングピース’だと思っていたように、私にとってのミッシングピースもずっと腐れ縁としてつながってきた彼の存在だと思い続けていました。長い年月の間に、もう形が変わってしまってその場所に合うピースではなくなってしまっていることにうすうす気付いていながらも、なんとか合わせて、すべてがOKになるようにと願い、無理をしていました。。。
でも、この旅行中に平中さんの本を読んで共感し、やっと彼の存在が私の中で過去のものとして割り切ることができそうな気がしてきました。
「麗しい幼年期には誰もがフェアに、いつかは別れを告げなくてはならない。そして僕はその時期を引っ張り過ぎているだけなんじゃないか。」
この言葉、胸に染みました。私も思い出を引っ張り過ぎていたようです。今、やっと自分の気持ちにふんぎりがつけそうです。平中さんのご本がとても心の支えになりました。
そしていつか彼と再会したときには、彼女みたいに麗しくなっていたいなと思いました。
次回はもっとHAPPYなお話しが書けるようこれから前向きにいきたいですね。
またメッセージ書きますね。では。
by Miss noriko m. , our Club Member
『 うーん。僕としても、とても考えさせられるメッセージです。
あの日、たしかに僕らは恋をした。
けれど、僕が恋したあの日の君はいまの君ではないし、君に恋をしたあの日の僕は、いまはもういない。。。
ふりかえれば、いまもこころから「あの日の君」は愛しいけれど、それはいまの君ではないのですね。。。
「愛」は「やくそく」だけれど、「恋」は感情。感情は、移ろうものです。
だから恋は、いつも、せつない。。。
。。。どうもありがとう!』