un bout d'hier 94 ~ le dix-neuf juin 2005
en blanc et noir 7

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白と黒で2005 7e
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さて、CSで後日放送されたその上原さんのコンサート。こちらは一応、番組全篇を拝見しました。プログラムはショパンのプレリュード全曲、スクリアビンのエチュード、リスト(番組の宣伝にも使われていた、前述の!)、そしてチャイコ、だった。これは非常にポピュラーな、サーヴィス精神たっぷりの嬉しいプログラムだ――とまず思ったのだが、ふともう少し考えてみると、一口にポピュラーといっても、ここに当代最もポピュラーなフジコ・へミングを持ってくると、同じポピュラリティといっても明らかにそこにはかなりの質的な異なりがあるかもしれない。おなじようにポピュラーなレパートリィ、たとえばみんながよく知っているショパン作品を弾く、といっても、プレリュード全曲、というような“仰々しいこと”(笑)をフジコ・へミングはしそうにない(事実はともかくイメージとしては)。このへんがクラシック音楽ファンを越えた彼女のポピュラリティの理由のまたひとつ、だろう。
この上原番組についてひとついわせてもらうと、カメラ割りが細かすぎて煩わしい、音楽を聴きにくかったという印象があったこと。アイドルのヴィデオではないのだから、こういうことは無用だろう。じっくりおなじ絵で見せてくれたらいいと思う。そして演奏自体も、思ったよりは遙かに“人間らしい”演奏だった。もちろんこれは僕の初期のイメージが、前述のとおり異様に上手い人、というものだったからで、悪くいっているわけでは全然ない。チャイコフスキー・コンクールの時の映像は、僕がただちらちら見ただけだったからそういう変なイメージを持ってしまったのかもしれないし、あるいはチャイコフスキー・コンクールというのは、そんなある種とんでもないことが起こってしまう、特別な場所なのかもしれない。その昔の、諏訪内さんの時の、ヴァイオリン・コンチェルトの演奏がまたそうだったように。
上手い・下手どころか、それこそ極端にいえば、演奏は、音楽は、ほんとうは、本質的には、間違えていたってどうってことはない。そう、フジコ・へミングもいうとおり、なのだ。

...a suivre

諏訪内さんのチャイコフスキー・コンクール・ガラ・コンサート。忘れ得ぬチャイコフスキー!

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