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}?>『メリーに首ったけ』 恐怖・恋人と別れられる映画!(キャーッ)
キャメロン・ディアス/マット・ディロン
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}?> あまり更新のないこちらのページですが(笑)最近あまり映画を観なくなった、というわけでもなく、まぁ以前どおりです。ただ、僕はなにか文を書くときは、いいことを、たとえばこういう映画の紹介なら、少なくともどこかしらイイぶぶんを書きたい、という気持ちがまず、自分の中のはんぶんくらいを占めちゃうんですね。ですから映画を観ても、これについて書くことは難しいなぁ、と思うことも多く、この映画についてもパスしようかと思ったのですが、やっぱり、この作品はある意味、すごいので…。
まず、映画としてよくできてはいない、ということがあります。理由はいろいろあるでしょうが、スクリプトのせい、編集のせい、そして主役のキャメロン・ディアスの当時情夫であったのをいいことにか(!?)意味なく大活躍してしまうマット・ディロン。けれど、それ以上に問題なのは、キャメロン・ディアス、彼女自身でしょう。最後、主人公を恋人として彼女が選ぶ、その説得力がまるでないですよね。たぶん彼女の障害を持つ弟が高校のプロムのまえに彼女を迎えに家にきた主人公を、その10年後の再会時にもまだ憶えてる、そのことをメリー(キャメロン)に「この子(弟)はだれのことも憶えてないのにあなたのことを憶えているなんてびっくり!」みたいにいわせたりして、主人公が特別の人である、という印象――プラス、再会後、主人公はすすんで弟くんといっしょにずいぶん遊んだりしているようですしね――を与えたいのでしょうが、うーん。それにエンドタイトルのローリング時に映される捨てカット(なのでしょうね、たぶん)によれば、エンディングにちがったフッテージがほんらいはあったのかもしれず、それをカットしたことが響いているやもしれません。
けれどそれ以上に、そのへんの説得力がないのは、キャメロン・ディアス、彼女自身のせいです。ようするに、彼女は演技ができないんですね。だって、笑っても泣いても、おんなじなんだもの! 僕は
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『マスク』以来、これはすてきなひとだなぁ、と思って気にかけつづけていた彼女ですが、この僕の中での「キャメロン・ディアス問題」はこれで大解決!です。今のところ、彼女は『マスク』のあの謎の女性の役以上の役に巡り会うことはないでしょう。謎の女、というのは観客がなにを考えているか判らないからミステリアスなわけで、それは感情が判らない、ということです。いいかえれば、感情を表現しなくてもいい、いや、むしろしないほうがイイ、ということですよね。姿や雰囲気がいいのに演技ができない女優さんをもっとも効果的に、魅力的にみせる方法は、ミステリアスな役どころでのキャスティング。これはゴールデン・ルールなんですよ、じつは。松たか子さんがどうしても『ロング・ヴァケーション』の涼子ちゃん役を越える魅力的な役に巡り会えないのも、まったくおなじ理由、それを踏まえたキャスティングがなされないからです。(松さんについては、舞台を観なければ彼女の女優としての真価は判らない、という意見も一部にありますので、それは申しそえておきます)
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しかしそれよりも、もっと大きな問題は(長くてごめんなさい、ここからが本題です)いうまでもなく、これが天下無敵の大お下劣ムーヴィである、ということなのです!! いやぁ、僕はまいりましたね。もし僕が知らずにデイトで恋人をこの映画に誘ってしまったら…考えただけでも冷や汗一斗、です。もしも僕の体に自爆スゥイッチがついていたら(ミョーなたとえですが!)最後までそのスゥイッチを押さずに耐えることは無理でしょう、まわりの方にはご迷惑でしょうが。ましてやここで展開される下品極まるギャグに、ひとつでも声を出して笑ってしまったら…。僕はもう恋人の顔をまともに見ることができません、「別れよう。。。」ときっぱり決意するでしょう。あるいは、彼女のほうが思わず笑ってしまったら…。考えただけでも恐ろしい、もし僕の彼女だったら、帰り道の彼女は、もうかんかんになって僕に当たり散らすことでしょう。たちまち別れ話にもなるでしょう。もしそうじゃなければ…逆に僕のほうが、彼女に対し、百年の恋も冷めるでしょう。――それで、思うんだけど、けっきょくこの映画を恋人と観たら、絶対僕はそのコと別れることになると思うんですよね(笑)
しかしこんな映画がヒットして、たとえばデイトで恋人たちがならんで楽しく観ているのだとしたら…うーん、僕にはもう、ちょっと理解できないですね。現代の恋、ってものが(笑) 空恐ろしい世の中です。この映画をふたりで観て楽しく笑って、帰り道そのギャグの面白さについて語り合って、また笑って…そういうフランクな「恋愛」っていうのも、いまはフツーなのかもしれませんが、ごめんなさい、それは僕の思う恋っていうのとは、ちょっとちがうんですよね、うん。
。。。とお下劣ぶりをさんざん非難しましたがじつは…僕の
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新作、高校生のお話で、これは恋愛小説なのですが、笑えて、泣けて、というのをめざしたんですね。それでその、いいにくいんですが、この映画に出てくるのと、ほとんどおんなじギャグを一個書いちゃってたんですよね、これが。。。 うーん。とりあえず、はやくみなさんにも読んでいただかないとな、です(汗)
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