「あれもこれもほしいが､何もかもみんな手にすることはできないのが人生のことわりだ｡それが判ってこそ大人になるというものだ」

これまた韓国ﾄﾞﾗﾏにはよくある教えを説くｾﾘﾌ｡まったくその通りで､なんの反論もない｡思えばｱﾒﾘｶ式の物質文明とはこのことわりに抗って､できるだけ多くの人ができるだけ多くのものを持つことを最善として､いわば永遠に上りきることのない階段を上り続けるようなものかもしれない｡ある意味では大人になること､成熟を拒否する文化でもあるだろう…｡
韓国ﾄﾞﾗﾏのﾌｧﾝならみんな気づいているにちがいない｡DVDを何枚持っているとかｳﾞｨﾃﾞｵを何本持っているということは､ひとつも本質ではない｡それよりもある場面､あるｾﾘﾌに感動したというその経験が､どれほど意味があるか｡それなしには100枚のDVDにもなんの価値もないし､DVDを100枚買ったからといって､そのぶんそんな経験ができるというものでもない…こんなこというと､経済主義の現在､村八分にされそうですが(笑)でも､ほんとうにほんとうにいいものは､いつもぜんぶ人の心の中にある｡

さて､「ｼﾞｭﾘｴｯﾄの男」｡無傷の名作､ということではないにせよ､とにかく楽しく観られるﾄﾞﾗﾏとして冬ｿﾅ現象以前からの韓国ﾄﾞﾗﾏﾌｧﾝにはわりに常に指折られる1作ではないでしょうか｡いまや "; }?> ﾈｯﾄでも観られるようですね!　とくに誰が出ているというわけでもないのに､話運びが軽快で引きこみます｡もちろんﾁｬ･ﾃﾋｮﾝが好きなら彼を見ればいいですね｡殆んど彼のために作られたようなもの｡また男性ﾌｧﾝは､前半ｺﾐｯｸ･ﾘﾘｰﾌ的に使われている時のｷﾑ･ﾐﾆはやっぱり可愛いので､彼女を見て下さい｡第14回はほかにも名セリフがいろいろありました｡

ﾊﾝｸﾞﾙ･ﾄﾗﾝｽｸﾘﾌﾟｼｮﾝ